小学校受験をするにあたり、「机に向かって毎日勉強する」というのは、多くの子供にとって初めての経験です。 そして、それを教える親にとっても、これは未知のプロジェクトの始まりです。
僕が受験を通して痛感したのは、「自宅学習の成否は段取りで決まる」ということです。 ビジネス同様、行き当たりばったりは厳禁です。 今回は、僕が実践していた「PDCAサイクル」を用いた学習マネジメントと、**合格を手繰り寄せる「環境づくり」**について記録します。
合格へのPDCAサイクル
我が家では、ゴール(11月の試験本番)から逆算し、以下のサイクルを高速で回していました。
Plan(計画):逆算によるロードマップ作成
まずは計画です。平日の夜に「今日は何をやろうか?」と悩む時間をゼロにするため、週末に全てを準備します。
- 長期計画(マイルストーン):「夏前までに基礎」「夏は応用」「9月以降は志望校別」といった大きな流れを決めます。ここはアバウトでも大丈夫。進捗を見ながら日々修正(アップデート)していきました。
- 週間スケジュールの作成:幼児教室のカリキュラムと連動させ、「今週は『図形』と『数量』を重点的に」などテーマを決めます。
- 【重要】教材のコピーとセット作り:週末に、その週やるべきプリントを全てコピーし、曜日ごとのファイルに分けておきます。これだけで平日の回転率が劇的に上がります。
- 生活リズムへの組み込み(習慣化):「夕食後はプリントの時間」と決めました。 先生からは「試験は午前中だから朝勉強」を勧められましたが、我が家は朝がバタバタしてしまうため、**「夕食後に10枚」**を鉄の掟としました。 娘は真面目な性格なので、「今日は8枚にしとく?」と聞いても「10枚終わらせるまでやる!」と頑張ってくれました。
Do(実行):「教える」のではなく「一緒に解く」
計画したペーパー(1日10枚)をこなすフェーズです。意識していたのは**「机の上だけで完結させない」ことと「勉強という言葉を使わない」**ことです。
- 具体物で視覚化する:ペーパー上で「りんごが3個」とあってもイメージしづらい時は、実際のおはじきや積み木、時には本物のリンゴを用意して、「ほら、ここにあるよね」と視覚的に理解させました。
- 「タダーン!」作戦:「さあ、勉強するよ」と言うと子供は身構えてしまいます。 我が家では、僕が問題用紙を取り出す時に「タダーン!」と言って見せびらかす演出をしていました。いつしか娘も「タダーンしよう!」と乗り気でやってくれるように。この**ゲーミフィケーション(ゲーム化)**は効果絶大でした。
- 加点法で褒めちぎる:解いた後は花丸をつけて褒めちぎります。できない問題を叱るより、できた問題を褒める方が定着しました。

Check(評価):「丸つけ」ではなく「分析」
丸つけは単なる正誤判定ではありません。ここでの分析が合格へのカギを握ります。
- 「なぜ間違えたか?」を深掘りする
- 概念が理解できていない?
- 話を聞き逃した?(聞く力)
- ただの不注意(ケアレスミス)? 原因を突き止めずに進んでも、同じミスを繰り返します。僕は間違えた問題に付箋を貼り、その傾向をスマホにメモしていました。
- 言語の壁の分析:娘は海外ルーツがあり、日本語の微妙なニュアンスの理解が難しい箇所がありました。受験勉強初期は、そういった「言葉の壁」によるミスなのか、論理的なミスなのかの分析と対策を集中的に行いました。
Action(改善):勇気ある「間引き」と「補強」
分析結果をもとに、次週のPlanを修正します。ここでは**「捨てる勇気」**が必要です。
- 「できていること」は間引く:真面目な親ほど「カリキュラム通り全てやらなきゃ」と思いがちですが、完璧に理解している単元を繰り返すのは時間の無駄です。 得意な単元は思い切ってスキップ(間引き)し、空いた時間を苦手分野に回しました。 ※得意分野のプリントは、行き詰まった時の気分転換や、ウォーミングアップ用として活用しました。
- 「苦手」は手を変え品を変え:逆に、理解不足の単元は翌週の量を増やしたり、ペーパーではなくお風呂で実体験してみたりと、アプローチを変えて定着を図りました。
学習環境と夫婦の役割分担
PDCAを回すための「環境」も重要です。
1. 「対面座り」で本番を意識する
我が家ではリビング学習でしたが、座り方にはこだわりました。 横並びではなく、**「机を挟んで向かい合って」**座るのです。
- 理由1:甘えを断つ 横並びだと物理的に距離が近く、どうしても子供が甘えてしまいます。
- 理由2:本番のシミュレーション 試験官や面接官は常に「対面」にいます。教えている最中に横を向く癖がつかないよう、常に「前から話を聞く」姿勢を作りました。
机の上には勉強道具以外置かず、毎晩1時間〜1.5時間、集中して取り組みました。
【毎日のメニュー(計10枚)】
- 復習(5枚): 教室でやった問題や、過去に解いた問題。自信をつける用。
- チャレンジ(5枚): 宿題や、新しい単元。負荷をかける用。
最初は10枚やりきるのも大変でしたが、慣れてくると「おかわり!」と言うほど体力がつきました。
2. 夫婦の連携プレー(チームビルディング)
当時、息子はまだ0歳。妻は外国籍で日本の受験システム(特にペーパー)には詳しくなかったため、完全分担制にしました。
- パパ: 娘の受験勉強(ペーパー指導、進捗管理)
- ママ: 0歳息子の世話、娘との知育遊び
ママが勉強中に息子を見ていてくれたおかげで、僕と娘は集中できました。 また、ママは勉強以外の時間に、娘とブロックやサイコロ遊びをして「数や形の感覚」を養ってくれていたので、ペーパーに入る時に非常にスムーズでした。
「誰が何を担当するか」を明確にし、チームとして機能させることが、スムーズな受験生活のコツです。
次回は、面接官の第一印象を決める**「受験で使用する親子の服装戦略(スーツ・紺服)」**について記録します。
今日も素敵な1日になりますように。
※本記事のアイキャッチ画像は生成AIを使用して作成しています。


コメント